野球に賭けることは、多くの国や地域で提供されているギャンブルの一形態であり、賭け方によっては違法である場合もあります。
当記事では、ブックメーカーによる野球賭博と違法な野球賭博の違いについて詳しく解説していきます。
ブックメーカーの野球賭博と違法な野球賭博の違い
はじめに、ブックメーカーの野球賭博と違法な野球賭博の違いを説明します。
ブックメーカーの野球賭博とは
ブックメーカーの野球賭博とは、ブックメーカーが提供する野球に関する賭けに参加することを指します。
一般的には、勝敗やスコア、得点数、ホームラン数など、さまざまな要素について賭けることができます。また、ライブベットと呼ばれる賭け方もあり、試合中に随時オッズが更新され、その時点での試合の状況に基づいて賭けることができます。
野球賭博においては、試合の勝敗やスコアを予想するだけでなく、個人のパフォーマンスや不正行為についても賭けることができます。
違法な野球賭博とは
違法な野球賭博は、賭博行為自体が違法であるため、その賭け方や場所によって罰せられることになります。例えば、個人間で賭けることや、違法な賭博場で賭けることなどは、いずれも違法行為となります。
また、野球選手や関係者が自分たちの試合結果に賭けることも違法とされています。このような行為は不正行為に該当し、刑事罰の対象となる可能性があります。
過去に起こった違法な野球賭博に関する事件
野球賭博については、過去にさまざまな事件が起きています。
主な事件は以下の2つです。
- 黒い霧事件
- 大相撲野球賭博問題
黒い霧事件
黒い霧事件は、昭和20年(1945年)5月25日に東京都内で発生した大規模な賭博摘発事件です。この事件は、当時のGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって厳しく取り締まられ、日本の賭博産業に大きな影響を与えました。
捜査員は、賭場にいた参加者約100人を一時拘束し、賭博器具や賭博に使われた資金などを押収しました。その後、警視庁は、賭場を運営していた暴力団組織のメンバーを次々と逮捕し、事件は次第に大きなものになっていきました。
事件は、賭博行為の摘発に留まらず、暴力団組織の存在やGHQの権限、戦後日本社会の混乱など、様々な問題を浮き彫りにしました。
大相撲野球賭博問題
大相撲野球賭博問題は、2011年に発覚した日本相撲協会所属力士たちによる野球賭博事件です。この事件は、大相撲界にとって大きな衝撃を与え、当時の力士たちに多くの影響を与えました。
事件は、当時の大相撲力士であった貴乃花親方(現・花田虎上)が、所属していた部屋の後輩力士たちと共に野球賭博を行っていたことが発覚したことから始まりました。貴乃花親方は、当時所属していた部屋の閉鎖により、引退後に部屋を独立させたいとの思いから、部屋の後輩たちに対して野球賭博を持ちかけ、賭博を通じて資金を稼ごうとしていたとされています。
事件は、貴乃花親方を始めとする複数の力士が野球賭博に関与していたことが明らかになり、日本相撲協会は、関与した力士たちに厳しい処分を下しました。また、この事件は、日本のスポーツ界における賭博の問題を再度浮き彫りにし、スポーツ選手たちによる賭博が一層厳しく取り締まられるようになりました。
ブックメーカーの野球賭博の特徴
野球賭博は法律で禁止されていますが、ブックメーカーなら可能です。
なぜなら、ブックメーカーは海外のサイトだからです。
ここれはブックメーカーの野球賭博の特徴をいくつか紹介します。
還元率が高く賭けに勝てればリターンが大きい
ブックメーカーの野球賭博の特徴は、還元率が高く賭けに勝てばリターンが大きいことです。一般的に、ブックメーカーの還元率は、競馬や競輪などの公営ギャンブルよりも高いため、賭けに勝てば高いリターンを得ることができます。
また、野球は試合の結果が分かっているため、試合前にオッズが設定されます。そのため、試合前に適切な予想を立てることができれば、勝率を高めることができます。

ただし、野球は個人の力量による競技ではなく、チームスポーツであるため、選手のコンディションや調子の変化などにも注意が必要です。
なお、野球賭博においては、選手の怪我や出場停止などの事情も勝敗に大きく影響するため、賭けを行う前に情報収集が重要です。また、ブックメーカーによっては、賭けの種類や賭け金の上限などが設定されている場合があるため、注意が必要です。
日本のプロ野球だけでなくMLBや国際大会までが賭けの対象
ブックメーカーの野球賭博の特徴のひとつは、日本のプロ野球だけでなく、MLBや国際大会までが賭けの対象になることです。
野球は世界中で人気のあるスポーツであり、特にMLBはアメリカを中心に多くの人々に愛されています。そのため、ブックメーカーではMLBや国際大会に関する賭けも多数用意されており、日本以外の国でプレーされる試合にも賭けることができます。
また、プロ野球だけでなく、アマチュア野球の大会や高校野球など、様々なレベルの試合にも賭けが用意されている場合があります。これらの試合では、情報が少ないため予想が難しいことがありますが、それでも高いリターンが期待できるため、多くの賭け手にとって魅力的な対象となっています。

ただし、野球賭博においては、試合結果を操作することで不正に利益を得る行為が問題視されています。
そのため、賭けの偏りを防ぐためにも、ブックメーカーでは厳格な監視体制が敷かれています。また、不正行為が発覚した場合には、厳しい制裁が科せられることもあるため、違法な行為は絶対に行わないよう注意が必要です。
一部のブックメーカーではライブストリーミング配信をしている
一部のブックメーカーではライブストリーミング配信をしており、試合の模様を視聴しながら賭けをすることができる場合があります。
これにより、賭けに参加する人々は、試合の進行状況に応じてオッズを変更し、最も有利な賭けを行うことができます。また、ライブストリーミング配信は、試合中継を視聴するための追加費用がかからないことが多いため、より多くの人々が参加できるようになっています。
プロ野球の賭けに関するよくある質問
日本のプロ野球に賭けをすることができますか?
William Hill、Bet365、Pinnacleなどの有名なブックメーカーは、日本プロ野球のみならず、海外の主要プロ野球リーグにも賭けることができます。
日本でプロ野球に賭けをするのは違法ですか?
運営拠点を海外に置いていて、ライセンスを取得しているブックメーカーによる賭けであればただちに違法とはいえません。
運営拠点を日本国内に置いているブックメーカーによる賭けであれば、現行の賭博罪が適用になります。
まとめ
日本国内の違法な賭場上での賭けや、スポーツ選手とその関係者が自分たちの試合結果に賭けることは不正行為に該当し、刑事罰の対象となります。
しかし、海外のオンラインブックメーカーにアクセスすることで、プロ野球やMLBなどの野球に対する賭けを行うことができます。野球に対する賭けは還元率が高く、リターンが大きいという特徴があります。
ただし、運営拠点を日本国内に置いているブックメーカーで、野球に対する賭けを行った場合は、現行の賭博罪が適用となる点に注意する必要があります。